2008年07月

2008年07月30日

ポジショニング

先日、地元の有名な飲食店オーナーから相談を受けました。


同じ業種のライバルが増えすぎて
困っているというのです。


ライバル増加のため、
客数が減ってきたというのです。


だから、値段を下げるべか迷っていました。


私の意見としては、

値段を下げるという行為は
最後の最後まで取っておかないといけません。


人間どうしてもこういうときは弱気になりがちです。


「値段を下げれば大丈夫じゃないか?」

と、思ってしまうのです。


しかし、値段で解決できることはあまりありません。


逆に値段を下げると新しい問題が発生します。


それは、

「利益が激減する」

という問題です。


彼のやっているビジネスは、
値段よりも何よりも大きな問題があります。


それは、他との差別化(USP)ができてなく、
参入障壁も低く誰でも簡単に参入してこれるのです。


彼が提供している商品は、ライバルも同じように
提供しています。


ライバルが少ない時はUSPや参入障壁のことを
考えなくてもあまり問題はないのですが、
ライバルが増えてくると大きな問題になってきます。


そしてその中心的な問題は「ポジショニング」です。


うまく商売をやっている人は、
自分のポジションを少しずらしニッチなところに
持っていったりしています。


自分のポジションを考えることで、
ライバルとの競争を避けることができるようになりますし、
自分のビジネスがうまくいった時、
ライバルがたくさん増えて困ることもなくなります。


強烈なオファー等を作れば、
スグに売上に直結することがあります。

しかし、
小手先のテクニックでは長期的に見た時に問題があります。


これから私たちは、
ライバルに負けない長期的なビジネスをするためにも、
今まで以上に他との差別化を作り、
参入障壁のことを考えていく必要があります。


前田 展明


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小さな飲食店を応援する会(CSS)
〒101-0047
東京都千代田区内神田3-24-3 内神田STビル6F
TEL:03-6206-9760
FAX:03-6206-9761
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2008年07月20日

委任してビジネスを拡大する

こんにちは。
前田展明です。


先日、ある起業家と話をしていて感じたことがありました。


それは、

私もそうなのですが、起業家のほとんどは、
自分でいろいろなことをやってきています。


そして他の人よりもいろいろなことが、
上手にできると思っています。


しかし現実的に見て、
私たちが他の人より優れている部分というのは
限られているはずです。

ある仕事に関しては自分より上手くこなしたり、
もしくは同等くらいの人はたくさんいます。


儲けを増やしていこうと思えば、
そのような人に仕事を委任することは、
必ず通らなくてはならない道です。


仕事を覚えてしまうと、
自分でやってしまいたいという気持ちが強くなり、
その仕事を他の人に任せることができなくなる場合があります。


その仕事を自分がやっていたいという気持ちと、
クオリティが保てるかという心配から、
なかなか委任できなくなるのです。


しかし、私たちの一日は24時間しかなく、
しかも24時間ずっと生産性を発揮できるかといえば
そんなことは不可能です。

集中して生産性を発揮できる時間は、
一日数時間ではないでしょうか。


自分の手からある部分の仕事の権限を手放した時、
ビジネスはもっと大きく成長させることができます。

しかし、委任するというのはとても難しい仕事の一つです。


そこで、
私が行っている方法をいくつかご紹介します。



人に委任する時には、

「理想の結果を定義してあげる」

ということが必要です。


何故この業務をこのようにやる必要があるのか、

どのような結果を出す必要があるのか、

を相手に伝える必要があります。


特に「何故」を伝えておくことがポイントになります。

「何故」という理由がわかっていると、
もし伝えた方法がダメだった場合に次の方法を
考えることができるからです。

「何故」という理由を伝えていなければ、
その方法でダメであればそこで終わってしまい、
あなたが次の支持を出さなくてはならなくなります。



次に

「判断を任せる」

必要があります。


自分の意図する判断をスタッフにさせるには、
自分の価値観がわかっていなければできません。

価値観を伝えあなたが相手に責任を持たせれば、
スタッフは一気に賢くもなります。


そして自分の言ったことが

「正確に伝わっているか」

これはその人にしかわからないことです。


自分の言ったことを誤解して全く違った結果が
あがってくるなんてことは日常茶飯事です。


そこで、相手の口から言わせて、
確認を求めることも必要です。


しかし、多くの人は、

「正確に伝える」

ための努力をしていな場合がほとんどです。


正確に伝わらない理由を

「アイツは頭が悪いからだ」

「やる気がないからだ」

などと言って終わらせてしまいます。


そんなことを言っていても解決にはなりません。


「どうすれば伝えることができるのか」

を考えなければ進まないのです。

今まで経験したことのないことをやらせる
場合はなおさらです。


どんなに優秀なスタッフでもアウトソーシング先でも
同じことを何度も伝えないと理解できません。


私の会社では、そのトレーニングをビデオに取ったり、
チェックシートにまとめておくことにより、
自分が何度も教えなくても新人スタッフを
トレーニングできるように努力をしています。


これを作っておくと後がラクなのに、
ほとんどの人は理由をつけ、なかなか作ろうとしません。

そしていつも同じことを言っているのに、
相手に理解してもらえないとストレスを感じているのです。


斎藤 一人さんは著書の中で、

「今よりも20倍稼ごうと思えば、

  今の仕事を20倍ラクにしないといけない」

というようなことを言っていました。


本当にその通りだなと最近、実感しています。


このことを本当に実践していかなければいけないと思います。


あなたは仕事を減らすことに、
罪悪感を感じてはいないでしょうか?


作業をやることがあなたの役割ではありません。


仕事と利益を創ることがあなたの役割なのです。



前田 展明

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2008年07月12日

私を邪魔するもの

こんにちは。
前田展明です。


最近、私は感じます。

メールや携帯などコミュニケーションの技術が進歩するほど、
私の生産性や集中力が落ちていることを感じるのです。


毎日、恐ろしいほど私にメールが届きます。

もしかすると、
これが今の普通なのかもしれませんが・・・


毎日送られてくるPCメールのチェックだけでも、
全て行おうとすると8時間以上はかかると思います。

しかし、そんなことをしていたら
一日が終わってしまいますので、
今では重要なメールしかチェックをしていません。


しかも、メールをチェックする時間を決めています。

それ以外はメールをチェックしないようにしています。


さらに、事務所で仕事をしていると
スタッフがどんどん質問を投げかけてきます。

どんなに重要な仕事をしていても
それに割り込んで質問を投げかけてきます。


人間は怠けものです。

頭を使うのがとても嫌なので、
私に聞いてくるのです。


一昨日も新人スタッフが私に

「夏のキャンペーンDMに使う写真の加工をしているのですが、

写真に影を入れる方法を教えてください」

と言ってきた時にはぶん殴ってやろうかと思いました。


それは、私に聞かないとわからないことですか?
マニュアルは見ましたか?
どのくらい調べましたか?


と、言って彼に突き返しました。


そして大概のことは、

マニュアルを見たり、
そこの会社に電話をしたり、
ネットで調べればわかることです。


私の場合、一度仕事を中断されると、
元の思考に戻るまで1時間近くかかります。

このような中断が続くと、
結局1日が仕事にならないことがあります。


また、事務所にいると、
スタッフだけでなく電話が鳴ったり、
来客が来たりと邪魔するものだらけです。


そこで、私が集中したい時に使う最高の解決策があります。


それは、

「姿を消す」

ことです。


目の前にいなければ、質問もできないし、
私の時間を奪うこともできません。

事務所意外に遮断された仕事場を持つことは
とても効果的です。

ここでやる仕事は充実しています。


私の秘密の場所は誰も知りませんし、
これからも教えるつもりはありません。


もう一つ、

経営者の大切な仕事は、朝早く来て夜遅くまで
働いていることではありません。


誰よりも長い時間働くこと、
が経営者の仕事ではないのです。


経営者は労働時間で測られるのではなく、
結果で測られます。


仕事時間が長いから会社が儲かる、
わけではありませんし、どんなに短い仕事時間でも
仕事で結果が出れば儲かります。


以前の私は毎日毎日夜遅くまで一日中仕事をして、

長い時間働いていることに安心感をもってしまい、
ダラダラと期限のない仕事を繰り返していた時期がありました。


それで成果を上げているのかといえば、
そうでもなかったりします。


仕事が終った時が終了時間

と、いう人もいますが、
どんな仕事でも課題はいくらでもあるので
終わらなくなってしまいます。


自分の仕事時間にも終わり時間を決める、
ということも重要なことです。


あなたは今、

余計なこと、どうでもいい事にたくさんの時間を
ロスしていないかを確認してみてください。

もし、ロスしているようであれば、
すぐに対策を考えてください。


なぜなら、あなたが使う時間は、
会社の将来に大きくかかわっているからです。


前田展明

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